2007年10月29日

古都京都の文化財

1993年に法隆寺と法起寺をはじめとする「法隆寺地域の仏教建造物」がユネスコの世界文化遺産に登録されたのに引き続き、その翌年の1994年には、修学旅行でもお馴染みの金閣寺、銀閣寺をはじめとする「古都京都の文化財」が同じく、世界文化遺産に登録されました。さらにこの後、1998年には、大仏で有名な東大寺、正倉院をはじめとする「古都奈良の文化財」も文化遺産に登録され、日本の世界遺産ブームに火をつけたといっていいでしょう。

「古都京都」とは、京都府京都市・宇治市、および滋賀県大津市一帯です。文化遺産登録の基準、2,4を満たしていると認定されました。

基準2:「ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。」具体的には、「京都は8世紀から17世紀の間、宗教・非宗教建築と庭園設計の進化にとって主要中心地であった。そのように、京都は日本の文化的伝統の創出において決定的な役割を果たし、特に庭園の場合において、それは19世紀以降世界の他の地域において意義深い影響を与えた。
基準4:「人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。」具体的には「京都の現存文化財における建築と庭園設計の集積は前近代における日本の物質文化のこの側面に関する最高の表現である。」

対象となったのは、金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)の他、「清水の舞台」で有名な清水寺、庭で有名な西芳寺(苔寺)や龍安寺、さらに、上鴨神社、下鴨神社、東寺、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、宇治上神社、高山寺、西本願寺、二条城です。

京都には、他にも「鴬張り廊下」で有名な知恩院や、京都御所、嵯峨嵐山、桂離宮など、世界遺産に登録されて決して不思議ではない物件が多数あります。実際、これらの物件の追加登録の計画がもちあがっています。
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古都奈良の文化財

京都・滋賀県の「古都京都の文化財」が1994年にユネスコの世界文化遺産に登録され、その後、1998年には、奈良県「古都奈良の文化財」が同じく、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。日本では9件目の登録です。奈良県では京都よりも先に、法隆寺と法起寺をはじめとする「法隆寺地域の仏教建造物」が1993年に世界文化遺産に登録されています。

文化遺産登録基準の2,3,4,6を満たしていることが認定されたためです。

基準2:「ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。」具体的には「古都奈良の文化財は日本建築と日本美術の進化のひときわ優れた証拠性を有しており、それらは中国と朝鮮との文化的つながりの結果であり後世の発展に重要な影響を与えることになった。
基準3:「現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。」具体的には、「奈良の建築遺産は、奈良が首都であった時代に開花した日本文化の唯一の証左である。」
基準4:「人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。」具体的には、「奈良における皇室宮殿の配置と現存文化財の設計は、初期アジアの首都群の建築と都市設計に関するきわだった例である。」
基準6:「顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。」具体的には、「奈良の仏教寺院と神社は、ひときわ優れた形で宗教の連続的な力と影響を証明する。」

対象となったのは、東大寺および正倉院、興福寺、春日の大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城京跡、春日山原生林です。先に登録された法隆寺と並び、修学旅行などで訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。
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世界遺産への登録

どうしたら世界遺産に認められ、登録されるのでしょうか?世界遺産リスト登録までの大きな流れを追ってみることにします。

1.登録を求める地域の担当政府機関が候補地を推薦し、「暫定リスト」(*1)お提出します。
2.ユネスコ世界遺産センターが評価を依頼します。
●文化遺産候補については、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が現地調査をし、報告します。
●自然遺産候補については、国際自然保護連合(IUCN)が現地調査をし、報告します。
3.評価を受け、ユネスコ世界遺産センターが登録推薦を判定します。
4.世界遺産委員会で最終的な審議が行われ、認められれば正式登録となります。

登録に必要な要件は、「顕著で普遍的な価値」をもつことです。文化遺産、自然遺産ともに登録の基準が定められており、少なくともその1つは満たしていると判断されることが必要です。さらに、登録後は、将来にわたって継承していくための、保護管理が求められることになります。登録後、保全状況が6年ごとに報告され、世界遺産委員会で再審査を受ける必要があります。

(*1)「暫定リスト」とは、世界遺産の登録の前に各国がユネスコ世界遺産センターに提出するリストです。暫定リストへの掲載に当たって、世界遺産委員会は、条約締結各国に次の点を求めています。
1.その遺産の「顕著で普遍的な価値」の厳格な吟味。
2.保全活動の適正な実地。

日本では、文化遺産候補については文化庁、自然遺産候補は環境庁、林野庁が主に担当します。さらにこれに文部科学省、国土交通省などで構成される世界遺産条約関係省連絡会議で推薦物件が決定されます。そしてこれが暫定リストとして、外務省を通じてユネスコに提出されるのです。
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世界遺産検定

世界遺産は、人類共通の財産です。その世界遺産について豊かな知識と理解を深めることで、遺産から多くのことを学ぶことができます。さらに、その知識を生かして世界遺産の啓発と保全活動に協力していくことができれば、素晴らしいことですよね。
「世界遺産検定」(正式名称:世界遺産学検定)は、世界遺産の素晴らしさ一人でも多くの人に伝え、その輪を広げていくために、世界遺産検定実行委員会(NPO法人世界遺産アカデミー)が実施する検定です。

世界遺産について深い知識をもっていれば、旅をするのも楽しくなります。さらに、その知識の理解度や習熟度を評価し、総合的に測ることができれば、学習の励みにもなるのではないでしょうか。

「世界遺産検定」の検定料の一部は、世界遺産アカデミーを通じて、世界遺産保護活動のためにユネスコ世界遺産センターの「世界遺産基金」へ寄付されますから、受験することで世界遺産の保護に参加することにもなります。

検定は初級、中級、上級の3つに分かれ、それぞれの出題範囲は以下のとおりです:

●初級
世界遺産の基礎的知識、日本の世界遺産、世界の主要な世界遺産。
*公式テキストブック第1巻〜第3巻のなかから80パーセントを出題。
初級は、更に「ブロンズ」「シルバー」にわかれ、同一問題で60パーセント以上の正解率がブロンズ、80パーセントの正解率でシルバーとそれぞれ認定されます。

●中級
初級の「シルバー」を取得された方のみが受験可能です。全5科目のなかかれら選択します。
・ヨーロッパ(東・西・南・北・中央)
・東アジア(日本・中国・韓国・ロシア・NIS諸国・オセアニア)
・北米・中米・南米
・アフリカ
*境界エリアにある世界遺産に関するは、エリアをまたいで出題される場合もあります。また、今後、登録状況などによりエリア区分の見直しがある場合もあります。
中級は、さらに「ゴールド」と「プラチナ」にわかれ、ゴールドは、80パーセントの正解率で認定、プラチナはゴールドを2科目取得された方が認定されます。

●上級
*中級の「プラチナ」を取得された方のみが受験可能です。上級は「マイスター」と呼ばれ、具体的なプレゼンテーション方式の検定です。取得者は世界遺産アカデミー・オープンカレッジ専任講師ならびに、世界遺産アカデミー企画・監修のフィールド・トリップのコーディネーターとして登録されます。
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世界文化遺産の登録基準

世界遺産の登録には、「顕著で普遍的な価値」をもつことが大前提です。さらに、世界文化遺産、世界自然遺産それぞれに一定の基準が設けられ、少なくともそれらのうちの1つを満たしている、と判断される必要があります。

世界文化遺産の登録基準

1.人類の創造的才能を表現する傑作。
2.ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
3.現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
4.人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。
5.特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的集落、または、土地利用の際立った例。
6.顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えています)。

たとえば、日本の世界文化遺産のひとつである、「法隆寺地域の仏教建築物」の場合、上記の基準の1、2、4.6の基準を満たしていることが認められています。また、「原爆ドーム」は6の基準を、「紀伊山地の霊場と参詣道」については基準の2、3、4、6を満たしているとして、それぞれ登録されました。

一方、2007年に暫定リストに記載された富士山の場合、1990年代初めからユネスコ世界遺産への登録運動が行われてきました。当初は、世界自然遺産への登録を求める方向でしたが、環境整備が整わず、現在はその歴史的背景から文化遺産への登録を求めています。今後、国際記念物遺跡会議による調査が行われることになります。
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世界自然遺産の登録基準

ユネスコの「世界自然遺産」に登録されるためには、「顕著で普遍的な価値」をもつことがまず大前提。その他、以下の世界遺産登録基準を少なくとも1つは満たしていると判断されることが必要です。

●世界自然遺産の登録基準(文化遺産の基準が1〜6)

7.ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ、最高の自然現象、または、地域を含むもの。
8.地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
9.陸上、淡水、沿岸、および、海洋生態系と動植物群集の進化と発達において、進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
10.生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには、科学上、または、保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

各国が暫定リストに掲載し、提出した地域を、ユネスコ世界遺産センターの評価依頼を受け、自然遺産候補の場合は、国際自然保護連合(IUCN)が現地調査をし、報告します。日本では、文化遺産候補は文化庁、自然遺産候補は環境省と林野庁が主に担当します。

日本で世界自然遺産に登録されているのは、2007年現在で、「知床」、「白神山地」、「屋久島」の3つです。さらに現在暫定リストに挙げられている、自然遺産候補は、「小笠原諸島」です。

たとえば、知床の場合は自然遺産の登録基準の9と10を満たしていると判断されました。また、白神山地は基準9、屋久島は7と9を満たしていると認められ、それぞれ世界自然遺産に登録されたのです。
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日本の世界遺産

今度のお休みにはどこに行こうか?
北は北海道から、南は沖縄まで、日本にもたくさんの世界遺産があります。事前にちょっと知識を得てから出かけてみると、新たな日本の魅力が見えてくるかもしれません。日本の世界遺産めぐりを是非、したいものです。

ユネスコの世界遺産に登録されている、日本国内の文化・自然遺産は、2007年現在、14あります。文化遺産が11、自然遺産が3です。複合遺産はありません。


●文化遺産
・法隆寺地域の仏教遺跡(1993年12月)・・・奈良
・姫路城(1993年12月)・・・兵庫
・古都京都の文化財(1994年12月)・・・京都
・白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年12月)・・・岐阜・富山
・原爆ドーム(1996年12月)・・・広島
・古都奈良の文化財(1998年12月)・・・奈良
・日光の社寺(1999年12月)・・・栃木
・琉球王国のグスク及び関連遺跡群(2000年12月)・・・沖縄
・紀伊山地の霊場と参詣道(2004年7月)
・石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年6月)・・・島根

●自然遺産
・屋久島(1993年12月)・・・鹿児島
・白神山地(1993年12月)・・・青森・秋田
・知床(2005年7月)・・・北海道

その他、日本政府は、登録の前提となる暫定リストに次の8箇所を挙げています。2007年現在、文化遺産候補が7件、自然遺産候補が1件です。これらの価値が認められると、世界遺産として登録されることになります。

●文化遺産候補
・鎌倉の社寺や構造物(1995年1月)
・彦根城(1995年1月)
・平泉の文化遺産(2001年6月)
・富岡製糸場と絹産業遺跡群(2007年1月)
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産(2007年1月)
・飛鳥・藤原の宮群とその関連遺跡群(2007年1月)
・富士山(2007年1月)
・国立西洋美術館本館(2007年9月)

●自然遺産
・小笠原諸島(2007年1月)
●複合遺産
なし
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文化遺産と自然遺産の不均衡

現在、世界中の注目と期待を集めている世界遺産。しかし、その登録をめぐって幾つかの問題が指摘されています。そのひとつとして、「文化遺産と自然遺産の数の不均衡」があります。

文化遺産と自然遺産の数の不均衡

2007年現在、登録されている世界遺産は総数で851件です。そのうち文化遺産は660件、自然遺産は166件、さらに複合遺産は25件です。まず、文化遺産、自然遺産、複合遺産のそれぞれの定義を確認しましょう:

・文化遺産・・・顕著な普遍的価値を有する記念物、建物群、遺跡、文化観など。
・自然遺産・・・顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、景観、絶滅のおそれのある動植物の生息・生息地などを含む地域。
・複合遺産・・・文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている遺産。

文化遺産が自然遺産の4倍近いという不均衡の理由のひとつは、自然遺産の保護が難しい、ということがあります。つまり開発と保全の摩擦が生じ易いということです。たとえば、自然遺産に登録されている、インドの「マナス野生生物保護区」、中央アフリカ共和国の「マノヴォ=グンダ・サン・フローリス国立公園」など、危機遺産に登録されています。

文化遺産と自然遺産の登録数の不均衡のもうひとつの理由は、自然遺産の場合、対象となるのはひとつの山や谷、というのではなく、ある程度の面積をもつ地質、生態系、景観などの全体です。したがって、1つの教会、遺跡、という文化遺産と比べ、その「普遍的な価値」の見極めが難しいということがあります。また、登録の条件として、登録された後、将来にわたって継承していくための保護や管理がなされていることが必要とされます。そのために登録後、保全状況を6年ごとに報告し、世界遺産委員会での再審査が行われるのですが、やはり、生態系全体の保全は難しく、またその評価も困難です。

しかし、「普遍的な価値」を持っている、と共に、これからもずっと「持っていて欲しい」ものとして、文化遺産と自然遺産、共に認め、保全に努めていきたいですね。
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日本の世界自然遺産「知床」

日本にある3つの世界自然遺産のうち、最も直近の2005年(平成17年)7月に登録されたのが、「知床」です。知床半島は、北海道の東北端に位置します。周囲をオホースク海と根室海峡に囲まれています。

●所在地と面積
・北海道斜里郡斜里町、北海道斜里郡斜里町、目梨郡羅臼
・知床半島中央部から先端部にかけた陸域とその周辺海
・中心部 北緯44°07′23″、 東経145°09′36″
・710km2 (陸域487km2、海域223km2)
●自然の特徴
知床は、世界で最も低緯度の季節海水域であり、北半球でもっととも低緯度で流氷を観測できる地域です。流氷によってもたらされた栄養分が植物性プラ
ンクトンを大量に発生させ、食物連鎖の基盤となります。そしてトドなどの海洋生態系と、ヒグマなどの陸上生態系が相互に関係し、複合生態系を形成して
います。

その他、知床には、海浜植物のハマナスやハマニンニクから、高山帯の岩礫に生育するシレトコスミレやメアカンフスマ、コマクサなど、海抜の低いところ
から高いところまで垂直的な植物の分布がみられます。シレトコスミレやチシマコハマギクなどは、知床固有の希少種です。
また、国際的な希少種でもある、シマフクロウやオオワシ、オジロワシも生育しています。日本最大の陸上食肉類であるヒグマ、エゾシカなど、大型の哺乳
類も高密度でも棲息しているのです。これらはいずれも知床の豊かな自然を象徴しています。

現在、遺産地域の適正な保全管理の推進のため、「知床世界自然遺産地域連絡協議会」が設置されています。また、「知床世界自然遺産地域管理計画」も作成され、管理体制を整えています。
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世界遺産とは?

1960年代にエジプトのナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画がもちあがりました。しかし、このダムが完成すると、エジプト南部のナイル川流域にある、アブ・シンベル宮殿からフィラデルフィアまでのヌビア遺跡群がダムの底に沈むことになります。そこで、ユネスコは、ヌビア水没遺跡救済キャンペーンを開始したのです。

世界60カ国の援助で、技術支援、考古学調査支援が行われ、ヌビア遺跡内のアブ・シンベル神殿は移築されました。そして、このキャンペーンをきっかけに、開発から歴史的価値のある遺跡、建築物、自然などを国際的に保全していこうという機運が生まれたのです。

1972年、ユネスコのパリ本部で第17回ユネスコ総会が開かれ、「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」が満場一致で成立しました。この条約に基づいて、世界遺産リストに登録されたものを、世界遺産といいます。
世界遺産は、以下に分類されます:

●文化遺産・・・すぐれた普遍的価値をもつ建築や遺跡などです。
●自然遺産・・・すぐれた価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域です。
●危機遺産(危機にさらされている世界遺産)・・・後世に残すことが難しくなっているものです。

その他、戦争や人種差別など、人類が犯してしまった罪を証明するものも世界遺産として登録されています。これらは「負の世界遺産」と呼ばれます。
世界遺産リスト登録の第1号は、アメリカのイエローストーンや、ガラパゴス諸島など12件です。内訳は、自然遺産が4、文化遺産が8でした。エジプトのヌビア遺跡群も1979年、世界文化遺産として登録されました。

日本は、1992年に世界遺産条約を批准し、125番目の加盟国になりまし
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登録抹消された世界遺産

現在、世界中の注目を浴びているユネスコの世界遺産。各国が暫定リストを提出し、登録を待っているものが多数あります。しかし、暫定リストというのは、各国が5年から10年以内の世界遺産への登録を目指し、世界遺産委員会へ提出するリストです。したがって、たとえ各国が暫定リストに掲載し、世界遺産委員会に提出されたとしても、実際、世界遺産委員会がその「顕著で普遍的な価値」を認めたことにはなりません。ICOMOS(国際記念物遺跡会議)が、現在暫定リストに登録されているものに対して、登録の延期や非登録の勧告を行ったものもあります。

また、世界遺産は登録された後にも、将来にわたって継承していくための保護と管理がなされることも求められます。そのため、その保全状況を6年毎に報告し、世界遺産委員会での再審査を受けなければなりません。ということは、一度登録されたもののその登録を抹消されるケースもあり得るということになります。

その具体的な例が、オマーンのアラビアオリックス保護区(自然遺産)です。

アラビアオリックス保護区は、自然遺産の登録基準10を満たすと認められ、1994年に世界自然遺産に登録されました。

基準10:生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには、科学上、または、保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

基準への該当の根拠:
●絶滅が危惧されるアラビアオリックスの野生の生息地を限定する地理学的・自然地理学的な構造を含んでいる。
●オリックス以外の絶滅危惧種の生息地でもある。

しかし、1996年には450頭のアラビアオリックスが生息していたにもかかわらず、その後その数は減少し、現在は65頭に減ってしまったのです。減少の要因は、密猟と環境悪化です。オマーン政府は保護地域の面積を9割削減することを決定しましたが、世界遺産委員会は、「オマーン政府の決定事項は本物件の世界遺産登録の根拠となった普遍的価値を損なうものである」と判断し、本物件の登録抹消を決定したのです。
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危機遺産指定の解除

ユネスコ世界遺産委員会によって、「顕著で普遍的な価値」が認められ、一定の条件を満たすと判断されると、世界遺産に登録されます。しかし、登録と同時に、またはその後の保全状況の報告、再審査によって、その「顕著で普遍的な価値」が危ぶまれると、「危機遺産」(「危機にさらされている遺産」)と指定されます。それでも、その後の努力で後世へ残されると判断された場合は、危機指定を解除されることもあります。

2007年にニュージーランドで行われた第31回世界委員会では、新たに危機遺産に指定された物件が3件あった一方で、保全の努力が認められ、危機指定を解除された物件が4件ありました。

危機指定を解除された物件

●カトマンズ盆地(ネパール 文化遺産)
急激な都市開発で2003年に危機リストに記載されました。その後、ネパール政府の歴史遺産保護のための努力が認められ、危機リストから除外されました。

●リオ・プラターノ生物圏保護区(ホンジュラス 自然遺産)
1996年、木材の伐採、狩猟、農地拡大により危機リストに記載。その後、ホンジュラス政府による是正努力により危機リストから除外されることになりました。

●エヴァーグレース国立公園(アメリカ合衆国 自然遺産)
周辺の都市開発や公害、ハリケーン被害で1993年に危機リストに記載されましたが、修復のための科学的、経済的努力により危機を脱したと認められ、危機指定を解除されました。

●アボメーの王宮(ベナン 自然遺産)
1984年発生の竜巻被害により、1985年に危機リストに記載。世界遺産基金の援助とベナン政府の保全計画の効果が認められ、リストから除外されることになりました。

各国の保全努力で危機リストから除外される物件がある一方で、オマーンのアラビアオリックス保護区のように危機遺産リストに挙げられるまもなく、登録抹消されてしまった物件もあります。
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法隆寺地域の仏教建造物

「法隆寺地域の仏教建築物」は、1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。世界文化遺産の登録基準1、2、4.6を満たしていることが認められたためです。具体的に、国連から依頼を受けて文化遺産の現地調査にあたる、ICOMOS(国際記念物遺跡委員会)は、基準について次のように述べています。

基準1:「人類の創造的天才の傑作を表現するもの。」具体的には、「法隆寺の建築物群が、木造建築としての構造・配置量観点から傑作である。」
基準2:「ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。」具体的には、「同建造物群が、仏教伝来直後の仏教建築物で、日本の宗教建築に深い影響を及ぼした。」
基準4:「人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。」具体的には、「同建造物群は、中国文化への順応、日本の寺院建築の配置、および結果的に日本独自の様式を確立した代表的な例である。」
基準6:「顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。」具体的には、「日本への仏教の流入、および聖徳太子の仏教奨励が、同地域への仏教の浸透に際立った特徴を示している。」

「法隆寺地域」とは、奈良県生駒郡斑鳩町を指し、法隆寺および法起寺の建造物のことです。この地域の仏教建築物は、聖徳太子と深い関連があります。中国の六朝時代の建築の影響が強いことでも知られ、法隆寺の西院伽藍は、世界最古の木造建築物といわれています。明治時代初期、仏教寺院や仏像などを廃毀し仏教に対して弾圧を加えた「廃仏毀釈」によって、法隆寺をはじめとするこれらの寺院も打撃を受けました。しかし第二次世界大戦後、文化財保護法により国宝ならびに重要文化財に指定され、世界遺産への登録に至ったのです。
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世界遺産とユネスコの活動

1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)に基づいて、世界遺産リストに登録されたものを世界遺産といいます。では、その「ユネスコ」とはいったいどのような機関であり、どのような活動を行っているのでしょうか。世界遺産をめぐる活動の根拠となっている、ユネスコの理念、目標とはどのようなものなのでしょうか?

ユネスコ(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization) 、その頭文字をとってUNESCO、とは、「国際連合教育科学文化機関」です。国際連合の経済社会理事会の下におかれる、国際連合の専門機関です。教育、科学、文化の発展と推進を目的として、1945年に採択された「国際連合教育科学文化機関憲章(ユネスコ憲章)」に基づいて1946年に設立されました。フランスのパリに本部が置かれています。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」(ユネスコ憲章の前文より)

には、教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さない、というユネスコ設立の目的とその精神を明確に示されています。ユネスコは、その活動において準点的に推進される目標として次を挙げています:

●「万人のための基礎教育」
●「文化の多様性の保護および文明間対話の促進」

前者については、たとえば、識字率の向上や義務教育の普及のための活動が行われます。一方、世界文化遺産に関する活動は、この後者の目標について実施されています。具体的には、1.世界遺産の登録と保護、2.文化手要請条約の採択、および3.世界の記憶事業(歴史的記録遺産を保全する活動)です。

日本は、国際連合への加盟が認められた1956年より早く、1951年にユネスコに加盟しています。2006年7月現在で、加盟国は191カ国、準加盟国は6を数え、各国の高い関心を集めています。
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世界無形遺産

日本の文化財保護法は、「演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で我が国にとつて歴史上又は芸術上価値の高いもの」を無形文化財とし、そのうち重要なものを「重要無形文化財」として指定できると規定しています。たとえば、「人形浄瑠璃文楽」、「能楽」といった芸能、「備前焼」といった工芸です。

これらの日本の重要無形文化財と同様、世界中に、「無形」の素晴らしい遺産があります。ユネスコは2003年第32回ユネスコ総会で「無形文化遺産保護条約」を採択しました。それに基づいて登録される予定の世界的な価値のある無形の文化財を「世界無形遺産」といいます。

対象となるのは、民族音楽、ダンス、劇などの芸能や、社会的習慣、儀式、祭礼、伝統工芸技術、文化空間です。有形の世界遺産については、1972年採択の世界遺産条約「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」でリストアップされていました。しかし、口承文学や芸能などの無形の文化財を曽野枠組みのなかで保護することが難しい、ということで「無形文化遺産」として新たな枠組みが作られたのです。

世界無形遺産リストには、次の2種類があります:

●「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」(代表リスト)
●「緊急に保護する必要のある無形文化遺産の一覧表」(危機リスト)

具体的には、エジプトの叙事詩「アル・シラー・アル・ヒラリア」(口承の伝統と表現)、イタリアの「シシリアの人形劇」(芸能)、コロンビアの「バランキーヤのカーニバル」(儀式および祭礼)などがあります。

アジアでは、たとえば、インドの「ラーマーヤナの伝統演劇」、大韓民国の「バンソリの詠唱」(芸能)などがあります。

日本でも、2001年に「能楽」(芸能)が、2003年に「人形浄瑠璃文楽」(芸能)、2005年には「歌舞伎」(伝統芸能)が、それぞれリストに掲載されました。
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世界遺産登録の功罪

世界遺産リストへの登録は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)に基づきます。登録されると、その後、将来にわたって継承していくための保護や管理が求められます。

このような景観や環境の保全の義務づけは、遺産周辺の開発や、周辺地域の観光産業、住民の生活に大きな影響をもたらし、摩擦やトラブルを起こすことがあります。

たとえば、1996年に世界文化遺産に登録された、ドイツの「ケルン大聖堂」は、ゴシック様式の大聖堂です。ゴシック様式の建築物としては世界最大です。しかし、ユネスコの世界遺産登録後、周辺の高層建築物計画による景観破壊が問題となりました。そのため2004年には危機遺産に指定され、近隣の高層ビル建設との摩擦から、大聖堂の周囲に高さ規制を敷くなどの努力がなされました。

同様にドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」も、2004年に世界文化遺産に登録されました。ところがその後2006年にはユネスコの世界遺産委員会により、「危機にさらされている世界遺産」リストに登録し、世界遺産リストそのものからの除去される可能性もある、と警告を受けました。理由は、交通渋滞の解消のために、エルベ渓谷を渡る橋の建設が計画されているから、というものです。橋の建設により、一帯の文化的景観が損なわれ、「顕著で普遍的な価値」という文化遺産としての要件が認められなくからです。

これらの2例は、世界遺産と周辺地域の開発との摩擦の例です。その他、周辺地域の観光産業や住民の生活への影響としては、日本の白川郷・五箇山の合掌造り集落の例が挙げられます。

岐阜県・富山県の白川郷・五箇山の合掌造り集落は、登録後、観光客が激増しました。それにより観光産業は潤ったのですが、これらの集落には現在も住民が生活しているのです。その日常生活を一部の観光客が覗き込むなどのトラブルが起きています。
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文化遺産「厳島神社」

厳島神社は、広島県の厳島(宮島)にある、神社です。日本全国に約500社ある厳島神社の総本社で、1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

登録の基準として、基準1,2,4,6を満たしていると評価されました:

基準1:人類の創造的天才の傑作を表現するもの。
基準2:ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
基準4:人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
基準6:顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。

厳島神社は、宗像三女神を祀ります。三女神のひとり、市杵島姫命は、神仏習合時代に弁才天と習合したことから、厳島神社は、江ノ島、竹生島とともに日本三弁天のひとつとされています。

厳島神社がある、厳島(宮島)は、「安芸の宮島」と呼ばれ、宮城県の「松島」、京都府の「天橋立」と並び、日本三景の1つと呼ばれます。安芸の宮島は平家納経で有名です。厳島神社の平舞台は、大阪天王寺の四天王寺の石舞台、同じく大阪住吉区の住吉大社の石舞台と共に、「日本三舞台」の1つにもなっています。

厳島神社は非常に台風の影響を受け易く、台風が来るたびに何らかの被害をこうむっています。最近では、2004年の台風18号で国宝附指定の「左楽房」が倒壊しました。さらに最近では、高潮の被害も報告されています。
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危機遺産への新たな記載

ユネスコの世界遺産は、登録された後も6年ごとにその保全状況を報告し、再審査を受ける必要があります。たとえば、城と歴史ある村落で有名なドイツのドレスデン・エルベ渓谷は、交通渋滞の解消のために橋の建設が計画されました。しかし、建設された場合、景観の広がりが分断されてしまうとして、世界遺産委員会は、「危機遺産への登録」および、世界遺産リストそのものからの除去の可能性も警告しました。橋の入札が停止されたことで、登録抹消されることはなくなりましたが現在も危機遺産リストに挙げられています。

このように世界遺産としての「顕著で普遍的な価値」が危ぶまれると、危機遺産リストの登録、さらには世界遺産登録の抹消という措置がとられることになります。一方、いったん危機遺産に登録されても、その後の努力で後世へ残されると判断された場合には危機指定を解除されることもあります。

2007年ニュージーランドで行われた第31回世界遺産委員会で、危機遺産に登録された物件は3件、危機指定を解除された物件は4件です。

危機遺産に登録された物件
●ガラバゴス諸島(エクアドル 自然遺産)
観光開発の拡大、移住者の増加により外来種の移入が生じている。

●ニオコロ・コバ国立公園(セネガル 自然遺産)
密猟とダム建設計画による危機に晒されている。ダムの建設計画地が登録地近くの上流であるため。

●サマッラ考古都市(イラク 文化遺産)
イラクの政治的不安のため遺跡の多くの保護が危ぶまれている。
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石見銀山遺跡とその文化的景観

「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、2007年第31回のユネスコ世界遺産会議で世界文化遺産に登録されました。文化遺産の登録基準である、2,3,5、を満たすことが認められたのです:

基準2:ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
基準3:現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
基準5:特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的集落、または、土地利用の際立った例。

石見銀山は、戦国時代後期から江戸時代前期にかけての日本最大の銀山で、その鉱脈は現在の島根県に位置します。日本を代表する鉱山遺跡としてすでに1969年に国の指定の遺跡に登録されていました。

日本政府が「石見銀山遺跡とその文化的景観」を世界遺産の登録の前提となる暫定リストに掲載したのは、2001年です。「東西文明交流に影響を与え、自然と調和した文化的景観を形成した類を見ない鉱山である」ということでした。しかし、審査にあたるICONOS(国際記念物遺跡会議)は、遺跡の「普遍的価値」について証拠不十分とし、登録の延期を勧告したのです。しかしユネスコ政府代表が石見銀山の特徴である、「山を崩したり森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式」を積極的に紹介したことから、「21世紀が必要としている環境への配慮」がすでに行われていたということで登録に至ったのです。
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琉球王国グスク及びその関連遺跡群

「琉球及び関連遺跡群」は、2000年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。グスクなどの琉球王国の史跡群を総称した名称です。グスクというのは、沖縄県を中心に奄美諸島から八重山諸島にかけて多数存在する、「古琉球(グスク)」時代の遺跡をいいます。

「グスク」は、標準語では「城」と訳されます。しかし、グスクのすべてが軍事拠点として使われていたわけではありません。また、地域によって形態や呼び方に違いがあります。

世界遺産(文化遺産)の登録基準(1〜6)のうち、「琉球及び関連遺跡群」は、基準の2、3、6を満たすとみなされ、登録されました:

基準2:ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
基準3:現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠となるもの。
基準6:顕著な普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。

「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」の具体的なものは以下のものです:
●今帰仁城跡
●座喜味城跡
●勝連城跡
●中城城跡
●首里城跡
●園比屋武御嶽石門
●玉陵
●識名園
●斎場御嶽

沖縄を訪れ、その美しい海辺や温暖な気候にほっと心を癒すと共に、その地が経てきた歴史に思いを馳せてみてはどうでしょう。一味違った、奥深い旅となるのではないでしょうか。
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